はじめに
特に書評を書くほどでもないか、と思ったのですが、唯一、箭内さんが書いていた矢沢永吉さんとのエピソードがかっこ良すぎだったので紹介。
矢沢永吉さんとのエピソード
矢沢永吉さんに学ぶ
矢沢永吉さんのプロモーションビデオやCDジャケットの制作もやらせてもらっています。
矢沢さんは、とにかくすごい人です。
僕が初めてプロモーションビデオの企画を矢沢さんに持っていったときのことです。
僕の説明をじっと聞いてから、
「箭内さんすみません。この企画、矢沢まったく理解できません」
と言うんですね。
そうすると僕は普段の合気道の癖で、すぐ相手の言うことに従いますから(笑)、
「しまった、作りなおしてきます」と言いそうになる。
でもそこで矢沢さん、
「これ、理解できないから矢沢にやらせてください」と言うんです。
矢沢さんは
「わかることはやりたくないんだ」
と言うんですね。
それってすごいなと思うと同時に、まったくわからないことを矢沢さんにやってもらうわけですから、
「つまり僕が全部責任をとって良いものにしないといけない」
ということなんです。
「絶対に矢沢さんがかっこ良く見えるように、オレが死んでもがんばらねば」と思いました。
なんでしょう。この格好良さ。
どんな仕事をしている人でも毎日誰かに会ったり会話をする機会があるかと思います。
その度に、あっこの人すごいな、また仕事したいなと思われるか、そうでないか、と言うのは、長い年月をかけてその人の人生を大きく変えてしまうくらい力のある出来事だと思います。
矢沢永吉さんは、毎日ファンを作り続けているんでしょうね。
特に特別な事をしているわけではなく、面白いと思う事に、どこまでも素直に言葉にして伝えている。
そして、信頼する相手には、とことん信頼する。
そんな矢沢永吉さんの思いがエピソードに現れています。
そのときの打ち合わせでは、1時間のうち58分は矢沢さんが話していました。
途中で矢沢さんもそのことに気づいて
「箭内さんすいません。今、矢沢だけがしゃべっちゃってます。」
と言うんですね。
でも、
「箭内さん。ただ、今日はそうさせてください」
って言うんです。
「今、たぶん箭内さんの頭の中にいろいろなアイデアが浮かんでいるはずです。
でも、今はそれを言わなくていいです」と。「家に帰ってそれをメモして、次に会うときに矢沢のところに持ってきてください。
それを矢沢は見ないでオッケーします。」
この矢沢さんの言葉に僕はしびれました。
相手をリスペクトしているから、出る言葉ですよね。
最後に
本書の内容とは、あまり関係のない矢沢永吉さんのエピソードばかり載せてしまいました。
その他の内容もためになるし読む価値はあると思うのですが、三ページくらいの矢沢永吉さんのエピソードがあまりにも強烈で、他の内容が入ってきません。
矢沢永吉さんのホテルの部屋がスイートじゃなかった時に矢沢永吉さんが言った言葉。
「俺はいいけど、矢沢がなんて言うかな。」
と言うエピソードはあまりにも有名ですが、常に自分を俯瞰してみて、自分は自分のブランドを傷つけるような生き方をしていないか、と言うのは、程度の差こそあれ真似したいものです。
以上です。
補足:本文からの引用はこちらで紹介したアプリで行なっています。
【iPhone】ついに長年の夢が叶った!iPhoneで本の重要箇所が抜き出せる最強!日本語OCR『Snap2PDF』
Snap2PDF - スキャンドキュメント&シェア・サーチャブルPDF(Version 3.1.3)
価格:¥250(最新価格はStoreで確認してください)
カテゴリ:ビジネス
評価: (4.5 / 660件の評価)