はじめに
宮崎あおいさんは大好きな女優さんなのですが、どうしても可愛らしくてピュアな役柄が多くて、害虫の時のような本気で怒ったり、完全に絶望した表情をしてみたりそういう演技が好きだった人には、最近の宮崎あおいさんの作品は物足りなくないですか?2010年公開なので、だいぶ前の映画ですが、久しぶりに宮崎あおいさんの怒った顔や、絶望した顔の本気さが観れる作品です。
ストーリー
昔、同じ会社の人にひどいことをされた影響で電車に乗れなくなった月子(宮崎あおいさん)は、電車に乗らない範囲でしか生活ができなくなっていた。
ある日、おかんの陽子(大竹しのぶさん)は、酔っ払って若い男を家に連れてきた。
金髪のヤンキーのような見た目の男、研二(桐谷健太さん)と結婚すると言い出したおかんに月子は反対し、研二のことも毛嫌いする。
おかんは、結婚式に白無垢を着たいと言い出す。
小さい頃からの夢だったと。
そして、電車にのって、月子と一緒に衣装合わせをしたいと言うが月子は電車に乗れない。
衣装合わせを断った月子。衣装合わせの朝におかんは倒れる。
おかんが病気で長くはないことを知った月子は、一緒に電車にのって衣装合わせしに行こうと言う。
「つるかめ、つるかめ」と心のなかで叫んで必死に電車恐怖症と戦う月子に、おかんは「つるかめ、つるかめ!」と耳元でささやいて走りだす。
白無垢を来たおかんは、月子に母として女としての自分の思いを話し始める。
予告編
最後に
「残りの時間が限られていることを知った時、私のすべきことは、私らしく生きることであり、その姿を通して月ちゃんにも自分らしく生きることを見つけてほしい。そう思った。」すべての家族に、家族としての生き方がある。
年をとったせいか、本当に人が人として残せるものはなんなのかを考えてしまいます。
大竹しのぶさんと宮崎あおいさんは初共演ということでしたが、本当にお互いの個性でぶつかり合ってその間を桐谷健太さんがほどよく中和している良い映画だなぁと思います。
以上です。