はじめに
あなたは、学生でしょうか。社会人になって働き始めた人でしょうか。
妻も子供もいて、働くことにつかれているひとでしょうか。
僕は学生時代に大きな勘違いをしていました。
社会人になって、妻も子供もいてガリガリ働いている人で、生きることに迷ったり、人生をやり直したいと思っているような人は、「一握りの人」でほとんどの人は、ある程度の展望があり、あるレールの上に乗っている人なのだと思っていました。
でも実際に、自分がその歳になってみると、ハッキリと言い切れます。
人間は、死ぬまで何のために生きるか迷っている
若い人にとっては、いい歳して何をいっているのだかという話だと思いますが、これだけはきっと世代が違っていても、どんな境遇で生きていたとしても変わらない感覚だと思います。
本映画は、アクションあり、誰が何をやっているのかわからないサスペンスありの作品ですが、本質的には、「人は何のために生きるか」を問いかけている映画だと思います。
「キヨマルは守る価値あるのか?」
少女を暴行し、殺害した男を殺してくれたら懸賞金10億円。
日本全国民が襲ってくる。
「キヨマル」を警護し移送することになったSP、銘苅(大沢たかおさん)と白岩(松嶋菜々子さん)。
クズな犯罪者役のキヨマルに藤原竜也さん。
監督、三池崇史さん。
「キヨマルは守る価値あるのか?」
守る側すらも自問自答しつづけ、ありとあらゆる人間が襲ってくる。警察も警護も信用はできない。次々に襲ってくる人とのアクション、誰が裏切っているのかわからないサスペンスが繰り広げられる。
福岡から東京まで無事に移送できるのか。
自分にとって一番大切な人。
恋人かもしれないし、奥さんかもしれないし、子供かもしれない。
あるいは孫かも、親かもしれない。
その人が、無碍(ムゲ)に扱われ、殺された。
その時人は何を願うのか。
キヨマル役の藤原竜也さんが、本当に見事に悪者を演じていて本気で嫌いになってしまいそうです。
ストーリー
資産家・蜷川(山崎努さん)は、孫娘を惨殺された。殺したのは、キヨマル(藤原竜也さん)。蜷川は、キヨマルを殺してくれたら10億円支払うと新聞広告をだす。
キヨマルは、仲間にも命を狙われ、福岡の警察に出頭する。
警察の守衛さえもキヨマルを殺そうとし、未遂でも1億円が支払われたことで、次々にキヨマルを殺すため人々が襲ってくる。
キヨマルを東京へ移送するため、異例なことだがSPをつけることになる。
SPの担当として、銘苅(大沢たかおさん)と白岩(松嶋菜々子さん)が任命され、地元警察と共に、東京へ移送する。
護衛する人間さえも裏切り、誰も信じられない状況の中、銘苅と白岩は葛藤する。
キヨマルは本当に守る価値があるのか?
見どころ
なんといっても、とはいえ、藤原竜也さんがいい人になる瞬間があるんだろうと思って見ていたら、とことん嫌なやつで本当に嫌いになってしまいそうでした。ここまで嫌なやつを上手に演じられるのって本当にすごい。
藤原竜也さんが、松嶋菜々子さんのことを「おばさん臭いから嫌だ!」というところがなんとも言えない。
スピード感がある演出で、飽きずに見れます。
最後に
悲しい話ですが、本当になんのために我々は生きているのか考えさせられてしまいます。以上です。