東京都知事選が始まっています。
東京都知事選スタート 首都で問う原発・五輪・防災など:朝日新聞デジタル
2014東京都知事選 - 候補者一覧:朝日新聞デジタル
2014/1/25の読売新聞朝刊によれば、都知事選の論点が「単一焦点(シングルイシュー)」になっているとのこと。
「原発反対なのか、賛成なのか」
賢明な方ならばお気づきだと思いますが、それって都知事を選ぶ最重要項目ではない。当然、すでに安全ではないことが立証されている原発についてはやめられるようにすべき事項ではありますが、「東京都」が抱える問題でもっと「東京都」として考えるべき最重要事項が多々ある。
東京都の問題って?
あらためて考えてみると、東京都に住みながら東京都が抱える問題にそれほど普段から注意を払っていないことに気づきます。東京都知事本部が平成14年1月に出している資料によれば、大きく18項目に分けられるようです。
- 1 道路:渋滞
- 2 鉄道:通勤混雑
- 3 空港:容量の不足
- 4 物流:非効率
- 5 情報通信:基盤整備の遅れ
- 6 産業:競争力の低迷
- 7 観光とコンベンション:訪日外国人数の伸び悩み
- 8 文化:発信力の低さ
- 9 大気:深刻な汚染
- 10 水質:慢性的な汚濁
- 11 都市気候:ヒートアイランド現象の拡大
- 12 廃棄物:大量発生
- 13 自然:緑地の減少
- 14 食料:自給率の低さ
- 15 エネルギー:エネルギー消費の拡大
- 16 水資源:渇水の危険性
- 17 防災:震災の危険性
- 18 治安:外国人犯罪の増加
東京に住む意味あるのだろうか?
個人的には、これに加えて、税金の高さ、住宅の料金の高さ、保育の問題をあげたい。この3つは、たとえ他の県よりも多少給料が良かったとしても、本当に東京に住む意味があるのだろうか?と真剣に考えてしまう事項です。
地方に住む友人などは手取り20万円程度の給料だとしても、家賃が3万円程度で、自動車を持っても駐車場代が数千円なので、十分に生活できる。
一方で東京で30万円の給料をもらっても、家賃と駐車場代を払ったら、すぐに20万円近くいってしまう。
どちらが、生活レベルで十分なお金を使えているかは一目瞭然。
子供を持つとより切実に東京に住む意味を問う
子供を持つと、東京で保育することの難しさを痛感します。奥さんが働きたくても働けない環境が4年間も続く。
パートで働きたい奥様だけでなく、正社員として働いている方ですら保育所に入れるのが大変という状況。
保育については2015年に新制度がスタートするようです。
認可保育所、地域型保育、認定こども園への申し込みが一括して行える、月48時間〜64時間働いている人ならばパートでも申し込める、認定こども園の拡充などがあるようです。
しかし、抜本的に受け入れ側の数と質、申込者の数があっていない現在の状況では、すぐに解決するとはいいがたい。
保育所や幼稚園 新制度へ : 社会保障ナビ : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
最後に
世界一こどもを育てるのに適した都市にしてほしい。東京が本当に、そうなったら本当にすてきなことではないでしょうか。
少しでもそう考えている立候補者がいないか、注目して見てみたいものです。
以上です。