はじめに
女性が書いているとばかり思っていたら、男性だったのですね。
パコ アンダーヒルさん。
どんな本
本書は、"ショッピングに関するリサーチ業界で働いている"パコ アンダーヒルさんが、仕事を通して、
ショッピングやサービスに関わる現場にいかに女性が影響力を及ぼしているか、という視点で書かれたものです。
消費者の行動をリサーチし、それを小売企業やメーカーなどのクライアントにフィードバックする業務に長年従事してきただけあって、筆者による消費者行動の分析には納得させられることが多々あります。
特に、サービスを受ける側の女性の心理と、するどい分析は、筆者のこれまでの実績と適切な人に的確なテーマでインタビューを重ねだからこそでしよう。
ー訳者あとがき より
と言う本です。
読み始めてすぐに、お腹いっぱいになるくらいに「女性がいかに大切か?」「男性がいかに女性を理解していない?」が繰り返されます。
男性としては、もうわかったからやめてくれ。と思うくらいにしつこく。
でも、ここで読むのをやめてしまうのはもったいない。
確かに、ちょっと説明が長すぎる文書である事は否めないのですが、言っている内容はとても素晴らしいです。
特に女性が求めているもののまとめが素晴らしい。
どれも当たり前なのですが、たぶん、多くの人が知ってはいるけど、理解していない。
女性が求めているもの
清潔である事
女性という種が好み、重視するのは要求すると言ってもいいかもしれない、清潔さだ。
これは生まれながらの好みと言える。
ほぼすべての女性が瞬間的に、「清潔」なのか「不潔」なのかを記憶する。
「私が今いる場所は清潔?」とは、世界中の女性の大半が直感的に頭に浮かべる問いであり、暗示であり、第六感だ。
自宅の部屋、頻繁に通う小売店、試着室、食事をするレストラン、スーツケースを置くホテルの部屋、会員になるスポーツクラブ、使うプール、身体を洗うバスルームこうしたあらゆる場所について感じるのだ。
調整できること
男性であれば、私にずっと運転させろといい張る女性と付き合うたことがあるのではないだろ
うか。
たまに運転を譲ってくれるときでも、そういう女性は道中、温度やエアコンを調節するボタンをいじっているものだ。
適度な温度にすることは絶対にないのだが。
ラジオで流れる歌にしても、低音を低くする方法はないかと、女性に尋ねられたことはないだろうか?
ホテルからショッピングモールや映画館、売場に至るまでのさまざまな環境で目につくのは、決められた設定に不満を感じる多くの女性の姿だ。
安全であること
頭を使わない男性でも知っていることなのに、本当には理解されていないことがある。
男性の多くは、普通の女性よりカが強く、言うまでもないが、身体もでかい。
つまり女性は、男にはどうもぴんとこないのだが、自分の身が安全であるかどうかということに敏感だ。 ロビーの明るさや駐車場の電球切れ。
鍵の閉まっていないアパートやホテルの窓。
たとえ、その場所が地上四メートルほどのところにある部屋であっても。
女性は、安全対策が十分ではないと感じることが多いのだ。
思いやり
私が言いたいのは、礼儀正しさではない。
重量と筋力に関わる問題だ。 電化製品店にホームシアターを買いにきた女性客を迎えたとしよう。
この女性は、その製品を自家用車かワゴン車まで運べるかどうか、不安に思っている。
買った物を乗せるために、あらかじめ座席を取り外してきたとしても不安はぬぐえない。
ほとんどの男性は、この力仕事に対応できないとは認めない。 しかし女性の多くは、モノが重すぎて、自分でなんとかするのはめんどうだということを、十分に承知している。
最後に
いかがでしょうか。
そうそう!と思うところもあり、そう?と思うところもありでしょうか。
女性を理解せずに、サービスをやる事はできませんし、できる事なら、女性の気持ちがよくわかるね!と言われる男性になりたいと思います。
ただ、本書、長いです。
もう少し、コンパクトに伝えられたんじゃないか、と思うのですが、雑談の中にこそ真実があると言う事もあるので、冗長な説明にも意味はあるのかもしれません。
サービス企画などしている方は、ざっと読んでみてはいかがでしょう。
以上です。
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カテゴリ:ビジネス
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