人に何かを伝えたいと思うことは人間の根源的な欲求です。
著者は以下のようにいいます。
無人島にひとりでやってきて、きれいな夕日をみたとしたら感動したあと、その感動を誰かに伝える相手がいないことに寂しさを覚えるはずです。
人に何かを正しく伝えることがいかに難しいかを大人になればなるほど痛感します。
本書は、『伝えるプロ』である池上 彰さんがご自身の経験を通して『伝える』ための物事の捉え方、書き方、伝え方を教えてくれる本です。
子供に教えようとするといかに自分が物事を知らないかわかる
池上 彰さんも子供向けに世の中で起きていることを伝える番組を担当したことが最も勉強になったといいます。自分がわかっていないと人に正確にわかりやすく伝えることは不可能です。
(中略)
「自分がいかに物事を知らないか」を知ることからスタートするしかありません。
そして事実に対する畏れを持つことも大切です。
子供を持つ親ならば、よくわかる事例です。
子供がいろいろな「なんで?」「なんで?」と聞いてきますが、それをひとつづつ丁寧に説明しようとすると、必ずどこかで自分自身もよく知らないということに気付かされます。
自分が知らないということを教えてもらった時がチャンスです。
どうやったら知ることができるか、伝えることができるかを考えることは単純に楽しい作業です。
相手の立場に立って伝える
どちらが伝わりやすいか?〇〇鉄道は運賃を値上げすることになった。
みなさん、〇〇鉄道の運賃が値上がりしますよ!
相手が自分だったらどのように伝えてほしいかを考えて、常にメモする。
頭で考えるだけではなく、常にメモをすると、後で自分が読むことになりますので、おのずとその時の興奮や感動が伝わる書き方にしておかないと、まったく感動の伝わらなくなります。
やはり、メモ魔というのは「すごい人」になる一番の近道なのですね。
HowTOも満載
本書には、「伝える力」を養うためのHowToも満載です。- プリントアウトして読み返す
- 寝かせてから見直す
- 音読する
- 新聞のコラムを要約する
- 思い立ったらすぐにメモ
ひとつひとつをバカみたいにやってみる人が本当にすごい人なんでしょうね。。
最後に
ブログを書く人も仕事で伝えることが重要な人も、一度読んでみてください。とてもためになります。
以上です。