【書評】自分の価値観が通じない?と感じたら読んでみたい『超バカの壁 』

2014年1月20日月曜日

書評

t f B! P L


「バカの壁」「死の壁」に寄せられた読者からの質問に答える形で「若者」「自分」「テロ」「男女」「子供」「戦争責任」「靖国」「金」「心」「人間関係」「システム」「本気」の12コのカテゴリについて、独自の見解を述べている。

バカの壁を読んだ方ならばわかると思いますが、歯に衣着せぬ物言いが気持ちよく、本質をついた洞察が素晴らしいです。 また著者の見解を読んでいるといかに自分がものを知らないかを思い知らされます


一例として、若者がフリーターやニートになる現象について


フリーターやニートが増えるのは必然。昔は地主か資産家しか出来なかっただけ。大して働かなくても暮らしていける状態を皆どこかで思っていた。

と答えます。

世の中の風潮としては、「若者が悪い」という空気を感じますがそれはどこかで「羨ましい」からなんでしょうね。

だから、フリーターやニートになりましょうというわけではなく、そうなれる環境であるということを認識した上でそれでも仕事をする意味はどこにあるのかと考えてみることが必要かもしれません。

著者は、「仕事」について以下のようにいいます。

「自分にあった仕事」なんかない。
仕事というのは、社会に空いた穴を詰める作業だ。
目の前の穴を埋めていけば給料をくれる。

最近は穴を埋めるのではなく、地面の上に余計な山を作ることが仕事だと思っている人が多い。
それは、社会が必要としているかどうかという視点がないからだ。

「穴を埋める」という表現は、妙に納得してしまいます。
誰かがそこに穴があることが不便だと感じるからその穴を埋める。そうすると誰かに感謝されてその対価をいただける。
結局仕事というのは、そういうことですよね。

自分本位に山を作っても誰かの邪魔になるだけで、誰の役にも立たない。

また、著者は子供についても以下のようにいいます。

子供は「自然」ですから、当然子供が子供として価値がある。
しかし、子供の場合には、大人がどう子供を利用するということだけが考えられている。

(中略)
「ああすればこうなる」式では、自然相手ではうまくいかない。
その原理が通じるのは実は思ったよりも限られた範囲だと知っておいたほうがよい。

子供を「自然」(海や山、天気のような)ものだと認識すると、子供相手にこれができないからとか何度言ってもわからないだとか、大人の都合で子供を支配しようとする全ての考え方が間違っていることをすんなりと受け入れられます。

天気を相手に、「もう、何度言ったらわかるの!今日は雨降らしたらダメだって言ったでしょ!」と言っていたらちょっとおかしい人かと思いますもんね。。。

全ては物事をどう捉えるか。
そして、その捉え方は実は大人こそが、凝り固まってしまっていてつまらない。
だからこそ、自分とは別な観点で自分と同じことを見ている人をみるとハッとさせられるのでしょうね。

以上です。

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