はじめに
何か新しい事をはじめようと思った瞬間から、あなたはもう変わっているんだよ。なんて、セリフをどっかで聞いたような気がしますが、どうなんでしょうか?
何かをはじめようと思って、行動してうまくいかなくて悩んで気がついたら元いた場所ではない場所にいる。
そんな感覚のほうがスッキリと腹落ちします。
あっ、ちなみに腹落ちって、広告業界でしか伝わらないらしいです。
気をつけます。
本書は、そんなブログをはじめてみて、いろんな事にチャレンジして(おそらくはたくさん悩んで)前に進んでいった姿を、ちょっとおちゃらけた文書で伝えてくれます。
著者の@OZPAさんは、僕も好きで良く読ませていただいている、有名なブログ「OZPAの表4」の主宰者でもあります。
OZPAの表4
著者曰く、「普通の事」をやっているだけ、との事。
すごい人と言うのは、普通の事を普通にできる人だなぁ、と最近実感を持って思います。
例えば、ちゃんと挨拶をしましょうと言うのは簡単ですが、本当に毎日、二日酔いの日でも病気の時でも、相手が嫌いな人でも、ちゃんと挨拶し続けている人は稀です。
二十年以上、どんなゴロでも一塁に全力疾走し続けたイチロー選手ほど稀です。
ちょっと例えが大きすぎましたが。
普通の事を長く続ければ、それは偉業だ、とこれも誰かが言っていましたが、まさにそんな感じです。
ブログだけに限らず、新しい事をはじめようと思った時に、オススメの本です。
行動を起こさなければ、知らないのと同じ
ブログにおいても「より多くの読者さんを獲得するための記事の書き方」は実際このように存在しています。
多くのブロガーさんは、それを知りながらも、ただ実践しないだけなのです。
逆に言えぱ、誰にだってバイラルループを起こすことは可能ですし、その継続によってアクセスを伸ばすことは、そこまで難しい話ではありません。
海図もコンパスもあなたの船には備わっています。
あとはエンジンをかけて出航するだけなのです。カッコイイ。
仕事でもたまに先輩からヒントらしきものを貰える事があります。
でも、恥ずかしくてそれを実践してみなかったり、そもそもそのヒントを説教だと捉えてしまったりで、せっかくのヒントを活かせている人は少ないように思います。
僕がその筆頭なのですが。
著者も言っているように、ヒントはそこかしこに転がっています。
あとはそれを「自分なりの解釈を加えて」実践するのか、しないのかの違いだけです。
うーん。耳が痛い。
ブログを書くのも、読んでいるのも、人
ブログを書いていると、当たり前だけど良く忘れてしまうものの筆頭が、「読んでくれている人がいる」という事です。いや、忘れているわけではないのですが、読んでくれている人にも家族があり仕事があり興味があり、趣味がある。
そんな事も忘れて必要以上に自分本位な意見を書いてしまったりします。
これも僕のことですけど。
ブログを書くのも、読むのも、すべては人による仕事です。
当たり前のことのようですが、だからこそ「ブログは面白いし、侮れない」と考えております。
記事を書くときも、そして、誰かの記事を読むときも、記事を通して何を言わんとしているのか?何を伝えたいのか?を考えることで、あなたのブロガーとしての力量は一歩「深い」ものとなるのです。
(中略)
最終的にー番大切なのは、あなたのブログから滲み出る「あなたの魅力」であり、「あなたの個性」です。
それこそが、そのブログの価値を決めてしまうのではないでしょうが。
言うなれば、「人間力」とでも申しましょうか。
ブログは書りている人自身の興味の集合体です。
それ故、ブログは書き手自身でもある。
多少強引かもしれませんが、私は常々そう感じています。
ブログを通してあなた自身を見られているわけです。
そして、あなたがブログを読んでいるとき、あなたは、ブログを通してブロガーさん自身を見ているのです。
ブログって怖いですね。
書いている人の中身まで見られてしまっているなんて思ったらなかなか更新できなくなってしまいそうですが、でも確かに真実ですね。
最後に
例えば、ブログシステムのこのボタンをクリックすればアクセスが25万PVまで上がります、なんていうHowTo本を求めているならば、本書は全然別なものです。ブログを書く上でのモチベーション維持や、人のとつながり、書くときの興味の見つけ方や、尊敬するブロガーさんの存在の大切さなど、どちらかと心意気や姿勢について書かれた本です。
文章のおちゃらけた雰囲気でごまかされそうになりますが、とっても重要でとってもまじめな内容です。ww
まだまだ25万PVなんて遥か先ですが、こんな気持でこんな姿勢で続けていたらそんな日も来るんでしょうか。
以上です。