はじめに
時代は、すっかり個人が個人の魅力や能力で何をどこまで出来るのか。その可能性と限界に挑戦しづつける人びとで溢れるようになりました。ひと昔前までは、良い大学に入って大手企業に就職して、死ぬまで良い事も悪い事もなく平坦に生きていくことが是とされていたなんて嘘のようです。
あなたは、会社とは別に個人で何かを頑張っていますか?
もちろん、会社で頑張る事も人を成長させる大切な出来事ですが、それとは別に個人が個人として何かをやろうと思ってやり始めると、あまりに自分には何も出来ない事を思い知らされます。
本書は、著者自身がエレベーターピッチの中でまとめているように以外の言葉で表せます。
私が、今書いているのは新しいビジネス書で、タイトルは「顧客の心に火をつけろ!」といいます。
自分の商品・サービス・メッセージに注目してもらいたがっている人たちに向けた本です。
読者に提示するのは、ソーシャルメディアや他の新型テクノロジーを利用して、忠実なフォロワー集団を形成する方法です。
この方法が一番簡単で費用も少なくて済み、今より可能性も広がると説明しています。
これから、個人として何かを起こしたいと思っている人、やってみたけどなかなか上手くいかない人、そんな人には本書が何かのきっかけになるかもしれません。
受け継がれるジョブズの哲学
本書を最初に読んだ時に、心地よいと感じました。
この手の本は、得てして内容は濃いが読みづらい、と言うのが自分の中で固定観念化していました。
何故心地よいのか?それは、最初の章を読み終える頃にはっきりとしてきました。
著者には、ジョブズの哲学が根っこにあるのだと思うのです。
シンプルにしろ。
良い商品を作れ。
自分が感動した体験を語れ。
どのようなツールやプラットフォームを使おうとも、シンプルでなければ伝わらない。
良い商品でなければ、そしてそれを使った自分が感動してなければ、どのようなマーケティング手法を駆使しようとも、売れない。
そういったジョブズの哲学が著者の根っこにあるので、まわりくどい言い回しや、必要以上の事例をあげる事なく、淡々と重要な言葉が出てくるのだと思います。
成功を手中に収めるには、感動を見つけるエキスパートにならなければなりません。
そして何より、感動の種を見つけて、自分のカでそれを育てると覚悟を決めること、それが必要です。
手を抜いてはいけません。
手を抜けば、顧客が求めている貴重な感動体験をふいにしてしまうことになるからです。
感動体験は、有力なプラットフォーム構築のための基盤なのです。
まるでジョブズの言葉みたいです。
ブログを書く
著者はブログを書く事を勧めます。SNS全盛の時代に、ブログ?
と思う方もいるかも知れません。
実際やっていない方にとっては、ブログはすでに古いメディアで、新しく取り組む価値がないように見えるかもしれません。
ただ、ブログは誰かに何かを伝えるプラットフォームとしてだけではなく、自分自身の考えを整理し、実行し、試行錯誤する、つまり自分自身を成長させるには、とても優れたメディアである事がやってみると良くわかります。
著者は、以下のようにいいます。
アドバイスがもうひとつあります。
それは、自分自身に対して我慢強くなること。
書くことは、他のことと同じです。
やればやるほど上達します。
ささやかな才能にしがみついている人でも、いづれ波に乗って楽しめるようになります。
TwitterやFacebookはブログを始めるきっかけとしては効果的ですが、自分のプラットフォーム構築を舷優先するならブログが一番です。
真剣に取り組んでください。
そうすればきっと、ブログはあなたの役に立つはずです。
まずは、やってみる。 やってみると、いろいろな事が学べます。
最後に
非常に内容の濃い本ですが、読みやすく読めます。ただ、ひとつひとつの言葉は、是非心に留めておきたいものばかりですので、一冊購入して、机の上においておくと良いかもしれません。
僕も図書館で借りて読んでしまったので、今度中古でも探して買いたいと思います。
以上です。
補足:本文からの引用はこちらで紹介したアプリで行なっています。
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カテゴリ:ビジネス
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