どんな本?
秋元康さんと、田原総一朗さんが対談形式で、なぜAKBは売れたのか?について語ります。
田原総一朗さんのAKBファンっぷりが面白いです。
ただ内容としてはAKBの裏話が2割くらいで、あとはきちんとしたビジネス本と言った印象です。
僕も美容院でこの本を読んでいて、「AKB好きなの?」と聞かれてはじめて気づきましたが、本書をAKBが好きだから読む本だと思って手にとっていただいてもあまりおもしろくないかもしれません。
むしろ、どうやったらAKBみたいなヒットが生みだせるのか?というほうに興味がある方が対象の本だと思います。
共感した部分の引用
うーんなるほど、と思った部分を引用します。文章の関係上ちょっと内容が前後しています。
テレビで有名になると、すぐに歌を出しましょう、写真集も出しましょうという話しになるんだけど、全然売れない。何故か?
「認知」でしかないからですよ。
中略
テレビも変わって来た、だんだん不思議なパラドックスが出てきたぞ、と僕が思ったのは、たとえば宮藤官九郎さんのドラマ『木更津キャッツアイ』です。
視聴率は1桁か良くて10%台だった。
ところがDVDを出したらバカ売れして映画も大ヒットした。
これはたぶん新しい形だ、と思ったんです。
中略
大量な情報量のなかでただ、知っているよではなく、「自分はこれが好きだ」と思う、刺さるコンテンツにならなければいけない。
中略
これだけ豊かな時代、物があふれている時代だからこそ、みんなほんとうに欲しいものしかしらないんです。
中略
つまり、「所有」のについての価値観が大きく変わってきた。
面白い?
最近思うのですが、「テレビの人」という印象の強い、秋元康さんや宮藤官九郎さんなど、本当に良く世の中の事を考えて作品を作る。
ネットの中の人のほうがよっぽど時代に乗れていない人が多い(僕のまわりでは)な印象すら覚えます。
もちろん、テレビの人も乗り遅れている人ものいるし、ネットの人も先進的な人もいるんでしょうけど、印象として。
本当に時代が、テレビだとかネットだとか関係なく、どこでどのようにコミュニケーションを行うか、それをどこまでちゃんと考えて出来るか。という時代になったような気がします。
ほんの1年前まで、テレビの人とネットの話をするのってかなりタブーな印象だったのですが。。。。
以上です。