少子高齢化を世界に先駆けて日本が直面すると言われて久しいのですが、いまいちどの程度子供が減って高齢者が増えているのか実感がありません。
僕のまわりでは、今でも子どもたちがたくさん遊んでいますし、妊婦さんもたくさんいます。
しかし、どうやら日本全体で見ると、紛れも無く少子高齢化が進んでいるようです。
- 大人用紙おむつ市場が、赤ちゃん用市場を逆転
- リカちゃん人形に「おばあちゃん」が登場
- ゲームセンターはシニアの遊び場に
- 平日昼間のカラオケ客の6割がシニア
- スマートフォンの主戦場はシニア向け
- もはやファミリー向けではなくなったファミリーレストラン
- 出会いサポートもシニアシフト
- テレビの女子アナは、おばあちゃん
いづれも、企業から見た場合高齢者向けのサービスを展開することが今後のビジネスの発展には欠かせない出来事の例として挙げられています。
シニア市場を正しく理解して、サービスを展開することで今後の日本の経済市場の発展を促し、高齢者のみならず、若年層も含めて幸せになる社会を構築する上では不可欠だそうです。
本書の中で訴えられている気になる部分をインデックスしておきます。
- シニアの資産の特徴は「ストック・リッチ、フロー・プア」
- シニア消費は「年齢」ではなく、シニア特有の「変化」できまる。
- 1つめが加齢による「身体の変化」
- 2つめが本人の「ライフステージの変化」
- シニア層の消費行動は若年層に比べると非常に多様で、バラバラになる。シニア市場はマスマーケットではなく、「多様なミクロ市場の集合体」である。
- シニアの「スマート化」を加速する、スマホとタブレット
- 主戦場はスマホからタブレットへ
- シニアビジネスの基本は、「不」の解消(不安・不満・不便)
- 人は「わくわく」すると消費する
- 自分が当事者になると消費する
- 人は心身ともに元気になると消費する
- 「高齢者にやさしい」街づくりの間違い
- 大家族へ回帰するアメリカ
- 所得の低下が大家族化を加速する
- 深化する「孫」ビジネス
- 豊かな高齢化社会とは、高齢者だけが豊かになる社会ではない
何かのサービスを展開するというのは、相手を理解し、相手の「不」を解消するという部分は変わらないと思いますが、シニアビジネスの難しいところは、サービスを提供する側よりも提供される側のほうが、より多くの人生経験を通して様々なことに精通している、というところではないでしょうか。
押し付けのサービスではすぐに見透かされる。
どこまで相手に寄り添えるか。
難しい時代ですね。
以上です。