photo credit: Brett Jordan via photopin cc
appleinsider.comによれば、Siriは、Apple CarPlayでの体験だけでなく、iWatchにおいても重要な役割を果たしそうだ、とのこと。
Apple is apparently working to open up Siri, its voice driven personal assistant, to third-party iOS applications, an improvement in services believed to be tied closely to the development of an anticipated "iWatch."
(via Siri integration with third-party apps expected to play key role in Apple's 'iWatch')
Appleはこうなる事を考えていたのか?
SiriがここまでAppleのデバイスにとって重要な役割を担うことをAppleは当初から考えて買収したのでしょうか?
Siri社は2010年4月28日にアップル社に買収された
(via Siri - Wikipedia)
正直、僕個人的には当時、流行りの技術だけど、携帯電話端末に音声認識を取り入れても誰も使わないと考えていました。
実際iPhoneにおいてSiriはなくてはならない要素ではない、と思います。
ただ、CarPlayやiWatchにおいては、とても重要な要素になることは容易に想像できます。
あまり重要ではないiPhoneで機能と精度を向上させ、CarPlayやiWatchで重要な要素として実用化させる。
言葉にすると、とても綺麗にまとめられますが、果たして4年も前にそんなに綺麗な絵を描いて買収したのでしょうか。
スティーブ・ジョブズはいろいろな事を話していた
TechCrunchによれば、Siriの共同ファウンダー、Dag Kittlausは、Siriの現状と今後についていろいろなことを話したとあります。
Appleに買収された後、Kittlausはソフトウェア責任者のScott ForstallにApple本社に呼び出された。ちょっとしたやり取りの後、Kttlausは極秘でスティーブ・ジョブズに引き合わされた。
ジョブズは翌日私を自宅に呼んだ。私は出かけていき、暖炉の前でジョブズと共に3時間過ごした。われわれは未来についてシュールな会話を交わした。彼はなぜAppleは間違いなく勝利を収めるかを語り、私はSiriの現状を説明した。ジョブズは私の話したことに大いに興奮した。彼はこの分野全般に非常に強い関心を抱いていた。しかしAppleは非常に慎重で忍耐強い会社だ。Appleが新しい分野に進出するときには、間違いなく大きな進歩を引き起こせると見極めがつくまで製品を発表しない。それがジョブズのやり方だった。
(via Siriのファウンダーが語る命名の裏話―ジョブズは当初この名前に反対だった - TechCrunch)
iPhoneという強力な武器から発想した場合、Siriは当然、iPhoneに搭載するひとつの要素でしかないが、Siriからみた場合、それはiPhoneである必要はない。
これは、僕の勝手な想像だけど、Appleはその当時からSiriを単純にiPhoneに載せるひとつの要素として捉えていなかったのではないか、と思うのです。
どちらが正解か、ではなく、選んだ道を正解にする
よく言われる事ではありますが、重要なのは、選択をする時にどちらが正解か、ではなく、選んだ道を正解にすることがなによりも大切です。Appleには、スティーブ・ジョブズという最高のビジョナリストがいたわけですが、それだけで全ての物事がうまくいくわけではありません。
なによりも、ビジョンを現実にする努力こそが素晴らしいデバイス、素晴らしい体験を作っています。
まだまだ、CarPlayやiWatchが僕たちにどのような体験を提供してくれるのかは未知数ですが、ドキドキするような体験を提供してくれる事を今から楽しみです。
以上です。