【書評】『歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた』〜すべては面白がる力で決まる〜

2013年12月27日金曜日

書評

t f B! P L


デジタル全盛の時代ですが、紙のノートが好きです。

元システムエンジニアなので、そんな事を言うと驚かれるのですが、実はシステムエンジニアほど昔ながらの紙のほうが好きだったりします。

本書は、『情報は1冊のノートにまとめなさい』で著作デビューを飾った、奥野宣之さんの旅ノートのつくりかたの本です。

著作曰く、ノートを作るメリットだけでなく、つくる楽しさに焦点をあてた本が作れないか? という思いから本書を書いたそうです。

読後の感想しては、『楽しそうだ!』という思いにつきるかと思います。






アウトプットする事を前提に何かを感じることについて

ブログでもノートでも、何か最終的にアウトプットすることを前提に何かをしてみたり、感じてみたりすると何も考えずにその場にいるのとは全く別の景色に見える。

これは、ブログをやっている方などはすごく実感をもってわかる感覚ではないでしょうか?

著者は言います。

ありふれた光景の中に何か心動かすものを見つける。そのために必要なものはお金でも体力でもなく自分の感性です。 (中略) 記録を前提とすることで、五感が研ぎ澄まされるからです。「見る」「聞く」といった感覚がよくなるわけです。
(中略)

いい建築をみたら、無意識のうちに「この良さをどう言い表せばいいのかな。。。」と考えるようになるし、旅先で人と話すときには、その人の風貌や言葉遣いにより注意するようになる。


これは本当にやってみた人にだけわかるびっくりですが、人間ってこんなにも考え方、受け取り方で、同じ体験なのにまったく違う体験になるんだなぁと思います。

旅の前から旅のあとまで

旅にいく前のノートづくりから、旅の途中、旅のあと、完成版のノート作成まで、本当にこまかくいろいろな事を書いてくれています。

旅に持っていくのに最適なノートの探求からペン、セロテープに至るまで本当に楽しんでいることがわかります。

人生は楽しんだもん勝ち!

本書は旅のノートの作り方の本ですが、最近なんだかつまらないな?と考えている方は是非読んでみてください。
デジタルで効率化も大切ですが、まったくのアナログでゆっくりやることその行為そのものが楽しい!ということも往々にしてあります。

楽しかったらなんだっていい!くらいのおおらかな気持ちでいきたいものです。

以上です。


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