今回ご紹介するのは、1981年生まれ(若い。)の慎 泰俊さんが書いた、仕事の仕方、考え方の本です。
とても面白く読みやすい、良く練られて書かれた本です。
内容としては、本業を持ちながら、パートタイムとして副業を行う事(著者はNPOを運営)、とにかく行動する事などを説いていきます。
話しは、それますが、ちょっと前までは、本業副業と言う考え方に基づいて働く事は、それほど一般的でもなかったのですが、まだまだ一部とは言え、そういう働き方を、言うだけでなく実践している方増えましたね。
ワークシフトが説くところの未来の働き方の序章が確かに始まっている実感があります。
二時間くらいでざっと読めてしまうと思いますので、是非一読いただければと思います。
心に響いた箇所を引用させていただきます。
この国において、子どもにとって一番大切な機会の平等のひとつは、自分を愛してくれる人と一緒に育つ機会が守られることだ。なぜなら、日本では、強い心さえあれば、様々なチャンスに恵まれることが多いからだ。
人生を生き抜く力、困難に負けない力は、誰かに愛されたという経験が作る。
中略
あなたが半年後に、この世からいなくなるとしたら、何をやりたいだろう?
中略
僕の国籍は「朝鮮籍」というとのだ。朝鮮籍というのは、朝鮮半島出身者に戦後まもなくつけられた国籍なのだけれど、これは法律的には無国籍で、僕にはパスポートがない。多くの人は便利さを求めて韓国籍に変えたため、こういう状態にある日本人はもう3万人くらいしかいない。
中略
話は長くなったけれど、僕は「生まれたときの状態が理由の不条理を受けること」を心の底から憎んでいる。だから、そういうものを世界からなくすことには人生を費やすことができる。
熱い心と、個人の能力。世界中の人と瞬時に繋がって小さくて大きな力で世の中を動かしてしまう人々が、どんどん現れているのかも知れません。
以上です。