もしも子供に「なんでこんな勉強しなければいけないの?」
と聞かれたらあなたならなんて答えるでしょうか。
本書の著者はいいます。
学生はゼロから順を追って勉強する。
社会人は自分の興味のあるところから勉強する。
本書は、著者が2000年3月から2年間、シリコンバレーで起業家やプロフェッショナルたちがどうやって仕事をするのか、どんな学習をするのか、いかにして成長していくのか観察したりインタビューしたり勉強会に出て調査した内容をまとめたものです。
当然、学生のころに学んだ基礎教養、文字の読み書きや算数の基礎、英語の基礎があるから勉強することができるのですが、そのくらいであれば、小学生の高学年になればある程度できる。
「なぜこれをやるべきなのか?」を明確に意識できている状態と、意味もわからずやるのでは、吸収しアウトプットする質やスピードは段違いになると思います。
仕事の品質を飛躍的に高めるために最も必要なのは、「まじめに勉強する」ことではない。これから必要なのは決められたことをきちんとやる「まじめさ」ではなく、新しいことを生み出していく「したたかさ」なのです。
状況を変える、自分を変える
本書では、状況を変える、自分を変える方法を62コ紹介しています。すべては、状況と自分を変えることで物事が変わっていく。
このことはどのような本を読んでも共通する必須要件です。
とくに「失敗」「逆境」の見方を変える
とくに、もっとも出会うことが多く、たいていの人が見過ごしてしまう、「失敗」「逆境」の見方を変えることは、状況や自分を変えるのに最も効果的だといいます。「逆境」の意味を変える方法としてABCDE法が紹介されています。
- A:アドヴァーシティ:自分がおかした失敗を「事件」として淡々と記述する
- B:ビリーフ:失敗の原因を記載する
- C:コンシフェンス:事件の結果起こった感情を記載する
- D:ディスピューティング:Bを論破していく。
- E:エネジャイゼーション:元気回復
「失敗」についての見方が変わると、仕事の意味も人生の意味も違って見えるくらいのインパクトがある。
最後に
著者はいいます。状況と自分を最も効率的に変えることで人生はもっと楽しくなる。人生とはその試行錯誤だ。
楽しく、毎日ちょっとづつ自分と状況を変えていってみませんか。
以上です。