すごい会社のすごい考え方
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夏川 賀央
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任天堂、Apple、レゴ、Google、スターバックス、IKEA、Samsung、ディズニーと8つのすごい会社を例として、すごい会社がやっている様々は方法から、個人が学べることはないか?という趣旨で書かれている本。
本書で繰り返し言われているのは、すごい会社のすごいやり方をそのまま真似ても必ずしもうまくいくわけではなく、そこから個人が何を感じてどう活かすかが大事だということ。
「すごい会社」というのは、今現在すごい業績をあげているからすごいわけではなく、「すごい」事をいつも試してたまに失敗したりしながらもチャレンジし続けているから「すごい」のだな、と改めて思わされます。
心に響いた部分を引用させていただきます。
エジソンは、自分の工場が火災にあった時に、父親に電話をして 滅多に見れない光景だから見においでよ。と誘った。
また。夜中の消化作業がなかなか進まないのを見て、サーチライトを思いついた。
現実を嘆いたところで、現実が変わるわけではない。
結局、現実から何か自分を前に進めるものを見つけていかなければ、いつまでも成長することが出来ません。
「結果(result)」をすぐに捨て、「成果(achievement )」を正しく認識していく。
結果はそれによって何が起こったかという状態的な変化に過ぎません。
営業で契約が取れた。出した企画がヒットした。
成果と言うのは、自分がその経験を通して培ったことの総体なのです。
営業で契約が取れた。それは、自分のキャラクターでこういう言い方をしたから、うまくいった。
仮に契約がとれなくても、もっとこうすれば良かったんだな、と学習することができたなら、それはひとつの成果となります。
人は無駄な経験を通じて特別な人になる
問題は、その大衆が何を求めているのかをどのようにして見極めるのか、それにどうやって応えるのが最良なのか、と言う事だ。 私の答えは、常に普通の人たちのそばにいろ、と言う事だ。というのも、もともと私自身がその普通の人だからだ。IKEA、カンプラード。
仕事には様々な目的があります。 ただ共通していることは、「その仕事にとって自分が重んでいること」が、やはりどこにあるかと言うこと。そこを軽んじて、効率や利益ばかりに目がいくと、その意味が自分にとって軽いものになっていく。それでは結果的に成功を収めることはできません。
会社というもの自体は、「考えるような存在」ではありません。考えているのは、あくまでその会社に属し、直面したひとつの問題に答えを出していく私たち一人一人です。
「創業者の考え」でも、「会社の考え」でもなく、あくまで個々の思いが仕事を作り、それをトータルしたものが、「より大きなとうごうされた理念のもとに行われる仕事」へと育っていきます。私たちはあるルールやこうするべきだという理念に従っていると同時に、一つひとつの実行を通して、その理念やルールを生み出す立場にあるのです。
そう考えたとき、重要なのは私たち個人が、どのように会社の考え方や理念をとらえ、どのように個人の仕事術を現場で発揮していくかと言うことです。
私たちは会社の考え方で仕事するのでなく、あくまで個人の思いで仕事をし、それを会社の考え方と照らし合わせていくことを考えねばなりません。
以上です。